Dr.TAKEのDTP秘訣集
 ファイルフォーマットについて

ファイルフォーマットの種類
■文字に関するデータのファイルフォーマット
 (1)テキスト(ファイル)フォーマット
 (2)ソフト固有のフォーマット
 (3)リッチテキストフォーマット(RTF)
■グラフィックスに関するデータのフォーマット
 (1)PICTフォーマット
 (2)TIFFフォーマット
 (3)EPSフォーマット
 (4)Windows Metafile(WMF)フォーマット
 (5)BMPフォーマット
 (6)JPEG(Joint Photographic Expert Group)フォーマット
 (7)GIF(Graphic Interchange Format)フォーマット
 (8)IVUE/FlashPixフォーマット
 (9)ソフトやハード固有のフォーマット
■目的別お薦めフォーマットと利用上の注意点
 文字データはテキストフォーマットで扱う
 グラフィックスのフォーマットは目的別に決めよう
 <1>非PostScriptプリンタで出力してパーソナルに使う
 <2>PostScriptプリンタで出力してパーソナルに使う
 <3>作った画像を別のプラットフォームで使う
 <4>PostScriptプリンタ(イメージセッタ)で出力して商業印刷物に使う
 <5>インターネットのホームページに使う

 ファイルフォーマットについて
DTPをする場合、どうしても避けてとおることにできないものに、ファイルフォーマットというのがあります。作成したデータを保存する場合、ダイアログボックスにいくつもの形式が出てきます。このデータの形式をファイルフォーマットといいます。この形式を間違えて保存すると、せっかく作ったデータなのに、レイアウトして出力してみたら、汚くて使いものにならなかったり、出力することができなかったり、場合によっては、レイアウトすること自体ができなかったりといった問題が起こります。またグループワークで作業をすすめる場合、保存するファイルフォーマットを間違えたために、別のひとのパソコンでそのデータを開くことができず、一から作り直さなければならなくなることもあります。そこで、今回はDTPでよく使われるファイルフォーマットの種類とその特徴についてお話しします。実際に作業する場合の参考にしてください。

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 ファイルフォーマットの種類
作成したデータは、文字に関するデータとグラフィックスに関するデータの2つに分けることができます。したがって、文字を主に扱うソフトとグラフィックスを主に扱うソフトでは保存できるファイルフォーマットに違いが出てきます。ここでは、それぞれの分野での代表的なファイルフォーマットを紹介します。

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 ■文字に関するデータのファイルフォーマット
 (1)テキスト(ファイル)フォーマット
テキスト(ファイル)フォーマットとは、純粋に文字のみをコードで表わしたファイルフォーマットです。コード自体は基本的に規格が統一されているため、文字を扱うことができるソフトであれば、ほとんどのソフトでそのデータを利用することができます。ただし、前述したように、文字そのものだけのデータですので、フォントの種類や文字の大きさ、上付き、下付き、アンダーラインといった属性は何も持たないため、実際にDTPで使用する場合は、ページレイアウトソフト上で諸属性を指定する必要があります。ただし、作成したソフトがなくてもデータを利用できることから、DTPで文字を扱う場合の基本フォーマットでもあります。また、作成に使ったパーソナルコンピュータ以外のパーソナルコンピュータやワープロ専用機で作成したデータでも、このフォーマットで保存してあれば利用することやその逆が可能なフォーマットでもあります。

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 (2)ソフト固有のフォーマット
これは、ワープロソフトなどでそれ専用として定められたフォーマットです。内容は、(1)のテキストデータにフォントの種類や文字の大きさなどの属性を付加したものです。しかし、この属性の付加の仕方は、ソフトごとに違うため、まったく同じ文字を同じフォントで指定した文書でも、ソフトが違うと開くことすらできません。ただし、そのソフト専用に特化したフォーマットのため、細かい属性の指定をすることができます。最近のワープロソフトやページレイアウトソフトは、このような固有のフォーマットのデータでも、その属性の付け方を解析し、変換して利用できるようにするフィルタを備えているものが増えてきています。しかし、すべての固有フォーマットに対応しているソフトはないため、固有フォーマットのデータを利用する場合は、事前にそのソフトが、利用するデータに対応したフィルタを用意しているかどうか、必ず確認するようにしましょう。 また、Microsoft Wordの95版と97版のように同じソフトでもバージョンが違うと開けなかったり、文字組みが崩れたりといったことがあります。これは新しいソフトに独自の機能が追加されているために起こる現象です。したがって、固有のフォーマットを使用するときは、極力同じバージョンで開くようにしましょう。

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 (3)リッチテキストフォーマット(RTF)
これは、テキストフォーマットとソフト固有のフォーマットの中間に位置するもので、ソフト専用ではないがフォントの情報などの諸属性を持ったテキストフォーマットの事です。したがって、テキストフォーマットのようにあとで、諸属性を再指定しなくてもよくなりますが、すべてのワープロやレイアウトソフトが対応しているわけではありませんので、使用する上ではやはり注意が必要です。

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 ■グラフィックスに関するデータのフォーマット
 (1)PICTフォーマット
これは、Macintoshの描画プログラムであるQuickDrawが標準でサポートしているフォーマットであり、 Macintosh用のほとんどのグラフィックソフトが対応しています。しかし、このフォーマットはQuickDraw の変化とともにフォーマット自体が変わってきたため、同じPICTフォーマットでありながら、初期の白黒のものから32bit QuickDraw対応のフルカラーのものまで、また、書かれたものをオブジェクトとして選んだり変形させたりできるDraw系のものからすべてをドットで構成したものまで、とても同じものとはいえないほどさまざまな形態のものが存在してしまいます。また、Macintosh独自のフォーマットのため、このデータをWindowsのソフトでは対応していないものがたくさんありますし、対応していても Windows用の別のフォーマットに変換してしまう場合が多く、イメージが変わってしまうこともありますのでMacintosh以外で使用する場合には注意が必要です。

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 (2)TIFFフォーマット
これは、PageMakerでおなじみのAldus社(現AdobeSystems社)が提唱して普及させたフォーマットで、 TIFFとはTagged Image File Formatの頭文字を取ったものです。このフォーマットはその名のとおり、データに手札(Tag)を付けて、その手札に書かれたデータで画像を表現するもので、スキャナのドライバソフトの多くが、保存形式として採用しています。このフォーマットは、Macintosh、Windowsを問わず広く採用されているため、Windowsマシンとデータをやり取りする場合には、最も一般的なフォーマットです。ただし、その場合も画面表示用のプレビューデータはMacintoshとWindowsでは異なるので、レイアウトしたが画面に絵が表示されないといったことが起きますので注意が必要です。

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 (3)EPSフォーマット
DTPをする上でなくてはならないフォーマットがこのEPSです。EPSとは“カプセル化されたPostScript (Encapslated PostScript)”という意味で、通常はエディタなどで文字データとしてしか扱えない PostScriptデータを、プレビュー画像を付けることで、ページレイアウトソフトなどに張り込んで利用できるようにしたものです。PostScriptの最大の利点であるベジェ曲線による滑らかな表現を利用する場合は、このフォーマット以外は考えられません。一時はIllustratorの専売特許のようなフォーマットでしたが、最近では多くのグラフィックソフトがサポートするようになっています。特に、高解像度出力を PostScriptイメージセッタでする場合は、ほかのフォーマットに比べて抜群の信頼度を持ちます。このフォーマットでもプレビュー画像のデータはMacintoshとWindowsでは異なりますし、ソフトによっては大きいサイズのEPSデータを張り込んでいると別のプラットフォームで開くことができないことがありますので、あらかじめそのことを確認してから使用するようにしましょう。

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 (4)Windows Metafile(WMF)フォーマット
Windowsの画面表示を行うGDI(Graphic Device Interface)という描画ルーチンによって記述されたファイルフォーマットです。Windowsの基本フォーマットの一つで、Macintoshでいうところのドローソフトで作成したPICTフォーマットのようなものとも考えられます。このフォーマットでは、データをBMPのようなドットの集合として扱うのではなく、線や円、多角形といった画像の集合として扱うため画像を拡大・縮小しても比較的画像が崩れないという特長があります。 ただし、同じWMFでもさまざまなフォーマットが存在するため、ソフトによってはWMF対応だからといって、すべてのWMFを読み込んだり編集できる分けではありません。また、プリンタへの出力時に問題を起こすことも多く見受けられるため、問題がないという検証が取れている場合以外は、使用を避けるのが賢明です。

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 (5)BMPフォーマット
BMPとはBitmapの略で、その名のとおり点の集合で画像データを表すフォーマットです。Windowsに標準で搭載されているPaint Brushというソフトのフォーマットで、Windows環境では標準と呼べるフォーマットのひとつであり、ほとんどのWindows用グラフィックソフトが対応しているためデータのやり取りがしやすいフォーマットです。しかしレイアウトソフトでは対応していないものもあり、高解像度出力に適しているとはいえません。

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 (6)JPEG(Joint Photographic Expert Group)フォーマット
JPEGとはカラーの画像データを伸長・圧縮する方式の代表的なもので、その機能を利用したファイルフォーマット。フルカラーのプレビューデータを持ちながらデータサイズが単純な画像で20〜50%、複雑なもので70〜80%に圧縮できるためインターネットのホームページ作成などで良く使われます。また、EPSフォーマットの画像のプレビューに用いることもあります。プラットフォームに関係なく使用できるフォーマットですが、圧縮・伸長を行うため画像データ自体が劣化したり、出力時に伸長が上手くできず出力エラーの原因となることもあります。また、レイアウトソフトによっては対応していないものがありますので、印刷を前提とした使用には注意が必要です。

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 (7)GIF(Graphic Interchange Format)フォーマット
もともとはアメリカの大手商用BBSのCompuServeによって採用された画像データフォーマットで、複数のプラットフォームに対応しています。基本的にはJPEG形式と同じようにカラー静止画像を圧縮して扱うため、ネットワーク向きでありインターネットのホームページ作成に使われます。インターレスの指定をすると画像の全体像を荒く表示した後、細部が徐々にクリアーに表示されるようになりますし、複数の画像を1つの画像の様に扱い順番に表示することでアニメーション効果を出すこともできます。ただし、最大8bitカラー(256色)にしか対応していないため、印刷用には不向きのフォーマットです。

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 (8)IVUE/FlashPixフォーマット
IVUEフォーマットとはLive Pictureという画像処理ソフトのためのフォーマットとして開発されたものですが、QuarkXPressやPhotoshopでもプラグインにより使用可能となるため、Hとは分けて説明します。 IVUEの特長は解像度に依存しないフォーマットであるということです。通常は印刷用、画面表示用、アタリ用と一つの画像でも目的に合わせて複数の解像度のデータを用意して作業します。もちろん一つのデータで行うこともできますが、その場合クオリティを重視すると不要に大きいデータを扱わなければなりませんし、作業性を重視して軽いデータを使うとクオリティを犠牲にすることになりかねません。これらの問題をすべて解決したのがIVUEです。IVUEでは、1つの画像ファイルの中に複数の解像度を持たせるように作られているため、モニタやプリンタなど出力機器の解像度に合わせて最適の解像度で表示/出力を行います。 FlashPixフォーマットはIVUEをさらに発展させたもので米Live Picture社、米イーストマン・コダック社、米マイクロソフト社、米ヒューレット・パッカード社の4社が共同で開発したファイル形式です。基本的にはIVUEファイル形式と同一の仕様ですが画像構成の単位がIVUEより小さくなっている他、 sRGBというプリンタから出力された色の状態とモニターで表示された色の状態を調整した色空間と Photo CDでも採用されているYCCという色空間をサポートしているため、モニターで表示された色とプリンタから出力されてくる色に大きな差が発生しないようになっています。 IVUE/FlashPixフォーマットはそのままでは表示/出力はできないため、表示/出力時にそれが可能な形式に変換されます。解像度が高くなればなるほど変換にマシンパワーが必要となりますし、そのため、変換が正しく行われず、エラーが発生することもありますので、使用する場合は注意が必要です。

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 (9)ソフトやハード固有のフォーマット
これは文字に関するフォーマットの(2)と同様の、そのソフトやハードならではのフォーマットです。データ加工する場合など、変換することなく開けるため、作業開始までの時間が短くて済むといった利点もありますが、その分汎用性を犠牲にすることになります。ほとんどの場合は、レイアウトソフトで扱うことができないため、DTPを行う上では、画像を扱う極初期の段階でのみ使用することになるフォーマットです。

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 ■目的別お薦めフォーマットと利用上の注意点
同じデータでもさまざまなフォーマットがあり、それぞれに利点と不便な点があります。どんなフォーマットを選べばよいのか、十分検討してから作業するようにしましょう。

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 文字データはテキストフォーマットで扱う
DTPではページレイアウトソフト上で文字を入力することはあまりありません。もちろんちょっとした修正などはレイアウトソフト上でもしますが。頁ものなど、大量の文字データを扱う場合は、デザインと文字入力を並行して行い、後でレイアウトするのが一般的な方法です。この文字入力したデータのフォーマットが問題になるのです。通常文字入力にはワープロソフトが使われますが、そのワープロソフト固有のフォーマットで保存してしまうと、レイアウトソフトで扱えないことがあるのです。そこでお薦めするのがテキストフォーマットです。このフォーマットで保存してあれば、どのようなソフトでレイアウトする場合でも、文字データをほぼ間違いなく利用することができます。ただし、テキストフォーマットのデータは文字そのものだけのデータですので、フォントの種類や文字の大きさ、アンダーラインといった属性は何も持ちません。レイアウトする際は、諸属性を再度指定することを忘れないようにしましょう。 またWindowsではRTFに対応したワープロやレイアウトソフトも多数ありますので、それを利用する手もあります。

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 グラフィックスのフォーマットは目的別に決めよう
グラフィックソフトでは多くのもので一つ画像をさまざまなフォーマットで保存することができます。その際目的に合わせて適切なフォーマットを選択しないと、最終的な出力結果で思った通りのものを得られないといったことになります。それでは私が考える目的別お薦めフォーマットをを紹介します。

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 <1>非PostScriptプリンタで出力してパーソナルに使う
この場合は、MacintoshではPICTフォーマットが、WindowsではBMPフォーマットがお薦めです。ともにそれぞれのプラットフォームの標準フォーマットですので、画面と同じイメージの結果を手に入れやすいでしょう。また、WindowsのドローデータはWMFフォーマットがいいですが、出力でトラブルがあった場合は、BMPフォーマットのデータに変換して出力することを薦めます。

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 <2>PostScriptプリンタで出力してパーソナルに使う
この場合は、EPSフォーマットがよいでしょう。もちろんソフトやハード固有のフォーマットのデータを除けばほとんど出力はできますが、一度PostScriptデータに変換してからの出力になるため、画像が思ったように出力されないことがあります。ところがEPSフォーマットの画像であれば、データ自体がもともとPostScriptデータとなっているため、データ変換をすることなく出力されます。もし、別のフォーマットのデータがうまく出力できないときは、EPSフォーマットに変更してから再度出力することをお薦めします。

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 <3>作った画像を別のプラットフォームで使う
コンピュータで作成したグラフィックは描画ルーチンの違いから通常そのままでは別のプラットフォームで利用することができません。しかしTIFFフォーマットは例外的に複数のプラットフォームでも利用できます。ただし、TIFFフォーマットも万能ではないため、事前に対応しているかどうか確認する必要があります。

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 <4>PostScriptプリンタ(イメージセッタ)で出力して商業印刷物に使う
この場合もEPSフォーマットが一番のお薦めです。もちろんTIFFなどのフォーマットでも出力はできますが、高解像度での出力では、PostScriptデータへの変換もより複雑となります。そのためうまく変換できなかったり、誤った変換をする可能性も高くなります。商業印刷物を作る場合は、EPSフォーマットを使いましょう。また、分版フィルム出力をする場合は、ビットマップで作られたデータの場合EPSフォーマットのDCS(5ファイル)形式がよいでしょう。この形式ならば、あらかじめデータを色別に分けておくため、再現性が高まると同時に出力にかかる時間を短縮できます。ただし、ソフトでもハードでもこの形式に対応していないものがありますので、事前に確認してから出力用のファイルを作成するようにしましょう。

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 <5>インターネットのホームページに使う
この場合は、圧倒的にGIFとJPEGがお薦めです。ホームページは画面表示が最終形ですので、画面で十分にきれいに見れればよいことになります。また、相手がどのプラットフォームで見るのか分かりません。これらの要素から考えると、マルチプラットフォーム対応で、データも軽く、インターレス表示やアニメーションにも対応したこれらのフォーマットがお薦めとなります。

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