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●色彩百科ビギナーズ[増補改訂版:GEK色覚バリアフリー付]

書名:色彩百科ビギナーズ[増補改訂版:GEK色覚バリアフリー付]
発行:ジーイー企画センター
規格:A4判変型 112頁
ISBN:4-921062-43-9 C2071 エ3200E
JAN:4944486173109
品番:DLB-212
定価:¥3,360(税込)本体3,200円  即日出荷

色彩百科ビギナーズにユニバーサルデザインの視点から色覚バリアフリーについて増補しました。
「色彩百科」シリーズは、おかげさまで多くの方にご愛読いただき、また、教育関連の先生方にはテキストとしてご利用いただきましたことを改めて御礼申し上げます。
当ビギナーズ版は、色に関わるプロとして、知っておきたい色彩知識を吟味し、エッセンスを収録しております。

[本書の内容]
色彩は昔から多くの研究がなされてきました。
物理的な研究はニュートンに始まる光学に代表されますし、文化的にはそれぞれの民族の中で、伝統的な見識として受け継がれてきました。近代ではデザインに応用するための色彩・配色論も使われています。
弊社は色見本帖のリーディングカンパニーとして、永年に亘って色彩関連製品や書籍を制作してきました。
その経験や膨大な資料の中から、編纂した色彩資料集です。

◆楽しいイラストと文章で紹介されており、色の見え方、配色の方法なども、分かりやすく解説されています。
◆色票はすべて、CMYK%が記載されていて、実用的な資料として応用することができます。
◆色名とその解説に加え、不透明水彩による<絵具混合比>も120色にわたって掲載。
◆マンセルやオストワルト、XYZ表色法などもわかりやすく説明されています。


色覚バリアフリー エッセンス 配色とデザインの工夫

(本文より抜粋)
●身近にある色覚障害
日本人は、男性の場合で20人に1人 ―― 約5%が色覚障害者です。単純計算すれば、日本全国で約300万人。クラスには約1人という高い割合ですから、ぜひ色覚障害を身近な存在として理解してほしいものです。ちなみにフランス〜北欧では人口の10%。アフリカ系は2〜4%の割合、いずれも男性です。
●すべての人にやさしいデザインが理想
色覚障害者の多くは「色のないモノトーンの世界を見ている」わけではありません。代表的な症状は「赤と緑」の判別を苦手とするケースです。
遺伝子の変異が原因なので、現在のところ治療はできません。「色覚障害が治る」という話もありますが、期待できるものは皆無と言って差し支えありません。また、女性に色覚障害者が少ないのも、遺伝子の組み合わせの関係です。
色覚に障害のある人が、どんな状況でどんな不自由を感じているのか ―― デザイナーにとって、それを理解し推測できることが大切です。
一方で、20人の中の1人という色覚障害者に気づかうあまりあとの健常者19人が退屈するような配色・デザインも歓迎できません。両者の最大公約数の立場から、より良いポイントを選択していくのが、デザイナーの重要な役目と言えるでしょう。
GEK色覚バリアフリーでは、ユニバーサルカラーの視点から、デザイナーのみなさまに気をつけていただきい配色やデザインを提案しました。
本書の編集に当たっては、多くの色覚障害の方々から多大なご協力をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

もくじ
はしがき ・・・ 3
制作意図 ・・・ 6〜7
色と光 色はなぜ見える ・・・ 8〜9
目のしくみ 人はなぜ色を感じるか ・・・ 10〜11
原色と混色 色光の3原色、絵の具、色材の3原色 ・・・ 12

カラー印刷のしくみ I カラー印刷はプロセスインキ4原色が基本 ・・・ 13
カラー印刷のしくみ II ・・・ 14
スクリーン線数 画面効果を左右する ・・・ 15
オフセット(平版)とは カラー印刷の主流、オフセット印刷とその方式 ・・・ 16
プロセスカラー拡大図 ・・・ 17
プロセスカラーによる色指定
カラーガイドによる色指定 ・・・ 18
カラーチャートによる色指定 ・・・ 19
プロセスインキ4原色、得意な色、苦手な色 I よく使われる色と、そのアミ点濃度% ・・・ 20〜21
プロセスインキ4原色、得意な色、苦手な色 II
色再現の難しい色、使い方に注意が必要な色とそのアミ点濃度% ・・・ 22〜23
色指定法 ・・・ 24〜25
イラストとデザイン・印刷の上手なつきあい方 ・・・ 26〜27

色材 ・・・ 28〜29
色の見え方 I 色の感情効果
1暖色と寒色 ・・・ 30
2膨張色と収縮色 ・・・ 31
3進出色と後退色 ・・・ 31
4重い色、軽い色 ・・・ 32
5硬い色、軟らかい色 ・・・ 33
6強い色、弱い色 ・・・ 33
7明快な色、陰気な色 ・・・ 34
8派手な色、地味な色 ・・・ 34
9興奮する色、沈静する色 ・・・ 35

色の見え方 II 色対比 etc ・・・ 36〜37
色のトーンと形容詞 色を言葉で表現してみる ・・・ 38〜39
配色のカンとコツ I 配色のセオリー/近い色どうしを並べてみる ・・・ 40〜41
配色のカンとコツ II セオリーをくずし色のリズムをとらえる ・・・ 42〜43
配色のカンとコツ III 日本の伝統的配色をまねてみる ・・・ 44〜45
配色のカンとコツ IV 国と色/イメージから色をさぐる ・・・ 46〜49
色の象徴性 色のイメージからデザインを探ってみる ・・・ 50〜51
食料品と色 食料品の色から、暮らしの中の色彩を探ってみる ・・・ 52〜55
バックの変化による色の見え方 背景による色彩効果を探ってみる ・・・ 56〜57
色名とその使い方 絵の具による混色法
赤・橙(Red/Orange) ・・・ 58・60
ピンク・ローズ(Pink/Rose) ・・・ 59・61
茶・ベージュ(Brown/Beige) ・・・ 62・64
オリーブ・黄土色・ゴールド(Olive/Ochre/Gold) ・・・ 63・65
黄(Yellow) ・・・ 66・68
黄緑・緑 I(Yellow green/Green I) ・・・ 67・69
緑 II・青緑(Green II/Blue green) ・・・ 70・72
青(Blue) ・・・ 71・73
紫(Violet/Purple) ・・・ 74・76
白・グレイ・黒(White/Gray/Black) ・・・ 75・77

色をグラフでとらえてみる 分光反射率曲線 ・・・ 78〜79
色の表示方法 I マンセル表色系 ・・・ 80〜81
色の表示方法 II マンセル表色系の色相・明度・彩度の違いをグラフ化してみる ・・・ 82〜83
色の表示方法 III オストワルト表色系 ・・・ 84〜85
色の表示方法 IV XYZ表色系 ・・・ 86〜87
色の表示方法 V そのほかの表色系(PCCS、NCS、DIN、L*a*b*) ・・・ 88〜89
光源と色 光源、標準光源、色温度、演色性 ・・・ 90〜91
特殊な色
そのマテリアルのしくみ(蛍光色、メタリックカラー、パールカラー、マットインキ) ・・・ 92〜93
グラフィックデザインにおける色の管理 ・・・ 94〜95
参考資料 色に関するJIS規格一覧 ・・・ 95


色覚バリアフリー エッセンス
色覚バリアフリー 配色とデザインの工夫 ・・・ 96
色覚障害シミュレーション ・・・ 97
色覚バリアフリー4原則 ・・・ 98〜99
色覚障害者が不自由を感じる場面「減法混色」・・・ 100
色覚障害者が不自由を感じる場面「加法混色」・・・ 101
配色のカンとコツ V ・・・ 102〜103
配色のカンとコツ VI カラフルな配色 ・・・ 104〜105
デザインにおける配色 ・・・ 106〜107
文字の着色例 ・・・ 108
可読性チャート ・・・ 109
光の色 加法混色 ・・・ 110
色覚バリアフリー チェックシート ・・・ 111


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